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2025年10月15日

落ち葉で仮面を作ってみよう

少しずつ風が冷たくなり、公園の木々が赤や黄色に染まりはじめると、秋の深まりを感じますね。お散歩をしていると、足もとに広がるカラフルな落ち葉が目にとまることもあるのではないでしょうか。

そんなとき、拾った落ち葉をただ集めて終わりにするのはもったいないかもしれません。せっかくなら、子どもと一緒に“秋の自然”を感じられる工作遊びをしてみませんか?

今回は、落ち葉を使って作る「仮面づくり」をご紹介します。材料はすべて身近にあるものばかり。親子で楽しみながら、秋の思い出を形にできる素敵なアート体験ですよ。

秋の落ち葉を使って遊ぼう!

公園や通学路など、少し目を向けるだけでいろいろな形・色の落ち葉が見つかります。よく見ると、同じ木でも葉っぱの模様や色づき方が少しずつ違っていて、まるで自然がつくる絵の具のパレットのようですね。

そんな落ち葉を使えば、お金をかけずに季節を感じられる遊びが楽しめます。たとえば、「この葉っぱ、誰かの顔みたい!」と話しながら拾っていくと、それだけで子どもの想像力がぐんと広がります。

「今日は仮面を作る葉っぱを探そう!」とテーマを決めて出かけると、ただの散歩が“秋の宝探し”に変わります。拾った葉っぱは新聞紙に挟んで1〜2日ほど乾かしておくと、のりで貼りやすくなりますよ。

落ち葉仮面の作り方

それでは、落ち葉でつくる「秋の仮面」を実際に作ってみましょう。準備もかんたんで、特別な道具は必要ありません。

<準備するもの>

落ち葉(大・中・小のサイズをいくつか)

紙皿または厚紙(仮面の土台)

のりまたは木工用ボンド

はさみ

ゴム紐またはリボン

木の実・枝・どんぐりの帽子など(飾り用)

クレヨンや色鉛筆、絵の具(デコレーション用)

<作り方の手順>

①仮面の土台を作る

 紙皿を顔の形にカットし、目の部分をくり抜きます。両端に穴をあけ、ゴム紐やリボンを通しておきましょう。厚紙を使う場合は、好きな形に自由に切ってOKです。

②落ち葉を貼っていく

 大きな葉をベースに、小さな葉を重ねて貼っていきます。色の違う葉を組み合わせると、まるでモザイクアートのような雰囲気になりますね。貼る位置をあえてずらしても面白い表情になります。

③飾りつけをする

 木の実や枝をアクセントにしたり、絵の具で模様を描き足したりすると、オリジナリティがアップ!「森の妖精」や「秋の王さま」など、テーマを決めて作るのもおすすめです。

④乾かして完成!

 ボンドが乾いたらできあがりです。お部屋に飾ったり、親子で仮面をつけて写真を撮ったりしても楽しいですね。

もっと楽しむアイデア

仮面づくりをきっかけに、遊びの幅を広げてみるのもおすすめです。ちょっとした工夫で、秋の体験がさらに豊かになりますよ。

色別テーマで「仮面ショー」

赤い葉だけで「炎の仮面」、黄色い葉で「太陽の仮面」など、色のテーマを決めて作ると作品に統一感が出ます。家族で発表会を開いて“秋の仮面ショー”をしてみませんか? 写真に残すと来年も楽しめます。

落ち葉スタンプでアート背景を作る

余った落ち葉に絵の具を塗って紙に押すと、きれいな葉脈模様のスタンプができます。仮面の背景として使えば、季節感たっぷりのアート作品に。おうちの壁に飾ると、まるで秋のギャラリーのようになります。

森の妖精ごっこ

仮面をつけて「森の番人」「秋の精」などの役になりきってごっこ遊びをすると、創造力や表現力が自然に育ちます。「どんな力をもっている妖精かな?」と想像を広げてみましょう。

自然観察をプラスして

葉っぱの形や木の名前を調べてみるのもおすすめです。「この葉っぱ、何の木かな?」と一緒に調べてみることで、自然への関心もぐんと深まりますね。

安心して楽しむための注意点と、親のサポートポイント

落ち葉を使った工作は、身近で楽しい一方、少しだけ注意が必要です。安全に、そして心豊かに楽しむためのポイントを押さえておきましょう。

安全面のポイント

落ち葉は乾いてきれいなものを選びましょう。湿った葉は虫やカビがついていることがあります。

はさみを使用する時は見守りを忘れずに。安全ハサミを使うと安心です。

小さな実やビーズは、誤飲しないように注意しましょう。

親が気にかけたいこと

落ち葉仮面づくりは「きれいに仕上げること」よりも、「どんな葉を選んだのか」「どう工夫したのか」を大切にしてあげるのがポイントです。

「この色、いいね」「葉っぱの並べ方がかっこいいね」と声をかけることで、子どもは「自分で考えるって楽しい!」と感じられます。親のひとことが、創造力の芽をぐんと伸ばしてくれますよ。

そして、遊びの最後には「落ち葉さん、ありがとう」と自然にお礼を言ってみませんか? そうした小さな習慣が、季節や環境を大切にする優しい心を育ててくれます。

おわりに

落ち葉の仮面づくりは、自然と触れ合いながら、子どもの感性や発想力を育てることができる秋ならではの遊びです。準備も簡単で、費用もほとんどかかりません。

忙しい毎日の中でも、ほんの少しの時間を使って親子で一緒に手を動かしてみましょう。

「今日はどんな仮面にしようかな?」そんな会話から、笑顔と季節の思い出が生まれていきます。

この秋は、落ち葉を手に取って――親子で“自然のアート時間”を楽しんでみませんか?

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