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2025年04月15日

英才教育より効果的な、豊かな心育て

 近年、幼児期からの英才教育が注目を集めています。プログラミングや英語、計算力を鍛えるカリキュラムなど、多くの親が「早くから学ばせることが子どもの将来に有利」と考え、習い事に熱心になる傾向があります。しかし、本当に子どもの成長にとって大切なのは「知識やスキル」だけでしょうか?

もちろん、小さな頃から様々な経験をさせることは素晴らしいことです。しかし、それ以上に大切なのが「豊かな心を育むこと」です。では、なぜ心の成長が重要なのでしょうか? そして、どのようにして子どもの心を育てていけばよいのでしょうか?

知識よりも「心の力」が人生を左右する

 IQ(知能指数)が高くても、EQ(心の知能指数)が低ければ、社会の中でうまく生きていくことは難しくなります。たとえば、いくら計算が得意でも、友達とうまく関われなかったり、自分の感情をコントロールできなかったりすると、学校生活や社会生活は困難になりますよね。

実際、世界的な研究でも「成功する人は、知識やスキルよりも、自己肯定感や共感力、忍耐力などの心の力が高い」という結果が出ています。つまり、どれだけ学力を伸ばしても、それを生かせる心が育っていなければ、知識の価値は半減してしまうのです。

「豊かな心」を育むためにできること

では、具体的にどのような環境を整え、どのような関わり方をすることで、子どもの心を豊かに育てていくことができるのでしょうか?

1. 自然と触れ合う時間を増やす

 自然の中で遊ぶことは、子どもの心にとても良い影響を与えます。例えば、公園で裸足になって芝生を走ったり、落ち葉やどんぐりを拾って遊んだりすることで、自然の感触を肌で感じられます。また、川遊びで水の流れを観察したり、キャンプで焚き火を囲んだりすることで、自然の力強さや美しさに気づきます。木々や花、小さな虫たちに触れることで、「生き物を大切にする心」や「感性の豊かさ」が育まれます。さらに、太陽の光を浴びて体を動かすことは、心身の健康にもつながり、ストレス発散やリラックス効果も期待できます。

2. たくさんの「本物の体験」をさせる

 机の上の勉強だけでなく、実際に体験することが心の成長につながります。例えば、一緒に料理をするときは、野菜の皮をむく感触や包丁の使い方を学びながら、食べ物への感謝の気持ちを育てられます。農業体験では、種をまき、毎日水をやり、時間をかけて育つ野菜を収穫することで、忍耐力や達成感を味わうことができます。

 また、博物館や美術館に行く際は、ただ見るだけでなく、「この絵はどんな気持ちで描かれたんだろう?」「昔の人はどうやってこの道具を使っていたのかな?」と問いかけながら親子で楽しむことで、考える力や想像力が育ちます。さらに、動物園や水族館では、実際に動物と触れ合ったり、飼育員さんの話を聞いたりすることで、命の大切さや自然界の不思議に興味を持つきっかけになります。このように、五感を通じた「本物の体験」は、子どもの好奇心を引き出し、学びをより深いものにしてくれるのです。

3. 安心できる環境が自己肯定感を育てる

 子どもは親の姿を見て育ちます。もし親が「結果」ばかりを重視し、「勉強しなさい」「いい点を取らなきゃダメ」とプレッシャーをかけると、子どもは「自分の価値は成績で決まる」と思い込み、自信を失ってしまうこともあります。

 それよりも、「頑張る姿勢」や「挑戦することの楽しさ」を伝えることが大切です。「結果がどうであれ、努力したことが素晴らしい」「失敗してもいいんだよ」というメッセージを伝えることで、子どもは安心して成長でき、自己肯定力の上昇も期待できます。

4. 人とのつながりを大切にする

 子どもは、家族や友達との関わりの中で「思いやり」や「協調性」を学びます。例えば、毎日食卓を囲み会話を楽しむことで、相手の気持ちを理解し、安心感を得られます。親が子どもの話をしっかり聞くことで、「自分は大切にされている」という実感が自己肯定感を育みます。

また、友達との遊びの中で、ルールを決めたり、ケンカしても仲直りする経験を通して、協調性や社会性が養われます。さらに、地域の清掃活動やお祭りの準備に参加することで、異年齢の人と関わる力や、人と支え合う大切さを学ぶことができます。こうした経験が、子どもの心の豊かさにつながっていきます。

5. 感謝の気持ちを育てる

「ありがとう」と言える心を育てることは、子どもの豊かな心を育むうえでとても大切です。日々の小さなことに感謝できる子どもは、物事の良い面に目を向けやすく、満たされた気持ちを感じやすくなります。

 例えば、食事の際に「このお米は農家さんが育ててくれたんだね」「お母さんが作ってくれてうれしいね」と伝えることで、食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちが芽生えます。また、遊びの後に「一緒に遊んでくれて楽しかったね」と声をかけることで、お友達や周りの人への感謝を意識するようになります。親自身が「今日はお天気が良くて気持ちよかったね」「お手伝いしてくれて助かったよ、ありがとう」と日常的に感謝の言葉を口にすることで、子どもも自然と「ありがとう」を言えるようになります。こうした積み重ねが、相手を思いやる心や、日々の幸せを感じる力につながっていきます。

豊かな心を持つ子は、どんな未来を生きるのか

 豊かな心を持つ子どもは、たとえ困難に直面しても「乗り越える力」を持っています。また、人とのつながりを大切にし、協力しながら前に進むことができます。

AIやテクノロジーが進化するこれからの時代、単なる知識ではなく「自分の頭で考え、行動する力」がますます求められます。その土台となるのが「心の力」です。

 知識を身につけることは大切ですが、それ以上に「どんな気持ちで学ぶか」「学んだことをどう生かすか」が重要です。そして、その答えは、親が子どもの心をどれだけ豊かに育てられるかにかかっています。子どもにとって、何よりも大切なのは「幸せを感じながら生きる力」。そのために、まずは私たち大人が、心を豊かにする環境を整えてあげたいですね。

キッズベリー花育ラボで豊かな心育て

 キッズベリー花育ラボは、お子さんが花や植物とふれあいながら楽しむことで、心を豊かに育む習い事です。講師のあたたかい声掛けのもと、花を見る、触れる、飾るという体験を通じ、優しさやわくわくする気持ち、そして自己肯定感を育みます。

 キッズベリー花育ラボでは、生花だけでなく、折り紙やモール、貝殻などを使って、自分だけの作品を作ります。これにより、「自分にもできるんだ!」という小さな成功体験を積み重ね、創造力や集中力を自然と養います。また、花育の講師である「子ども花育インストラクター」は子育てや「心の育脳」のプロ。児童心理学・発達心理学・脳科学に基づいた独自のメソッドでレッスン中適切な声がけを行い、子どもたちに寄り添いながら、楽しく、そして確実に「育脳」の成果をあげる情操教育を行ないます。

 花や植物と触れ合う時間は、自然の美しさを感じるとともに、家族やお友達とのかかわりを通じて、感謝や思いやりの心も育む大切な機会となります。花育を体験することで、お子さんの心を健やかに育むだけでなく、日々の生活の中で小さな幸せを見つける豊かな心も身につけることができますよ。

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