子育てやお花、花育、お花の効果などに
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花粉症の季節がやってきますね。スギ花粉は2月上旬頃、九州地方から関東の一部地方で飛散がはじまります。ピークは2月下旬から3月下旬で、その後ヒノキ花粉が飛びはじめます。今年の花粉量も例年並みとみられ、花粉対策は必須。子どもは鼻が小さくつまりやすいため、花粉症の症状としては鼻づまりが多い傾向にあるそうです。鼻がつまると寝不足や集中力の低下を起こすため、何とか対策してあげたいですよね。
ここでは花粉症の子どもたちにおすすめの対策をご紹介していきます。
まず大切なことは、花粉を寄せ付けないことと持ち込まないことです。登下校や外出の際は必ず花粉専用の眼鏡やマスクを装着し、帰宅時には玄関の外でしっかりと花粉を払ってから家に入ることを徹底させましょう。また、着替えや洗顔、うがいなどを習慣化させることも重要です。家の中に花粉が入ると、花粉が他のほこりや塵に混じって家具や床に付着し空気清浄機での除去は難しくなってしまいます。人が出入りする所には空気清浄機を設置し、早期に花粉を取り除く工夫が大切です。
また、日々のこまめな掃除も花粉症対策に有効です。掃除の際は床に落ちた花粉が舞い上がらないように、濡れた雑巾などで拭き取るようにしましょう。エアコンの使用も、フィルター内や床に落ちた花粉を舞い上がらせることがあるので注意が必要です。
花粉症は体の免疫反応で発症するといわれています。花粉を「異物」と判断して体から排除しようとする反応が「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」などの症状として出ているのです。そのため体の免疫細胞を活性化させることで、花粉症の症状を和らげることができます。
免疫細胞を活性化させるために有効な食品は3つあります。1つ目が大豆・肉・魚・卵などのたんぱく質です。納豆や豆腐などの大豆製品や、肉・魚・卵を積極的に摂るようにしましょう。
2つ目がきのこ類です。きのこ類に含まれる「β-グルカン」という栄養素も免疫細胞を活性化させる働きがあります。加えて、きのこ類に含まれるビタミンB1やB6、ナイアシンは皮膚や粘膜を保護する効果があり、花粉症に悩んでいるお子さんにおすすめの食品です。
3つ目が乳製品です。免疫細胞の多くが腸に集まっているといわれており、腸内環境を整えることが花粉症対策に有効だと考えられています。特にヨーグルトは皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンAを豊富に含んでおり、善玉菌による花粉症諸症状の軽減も期待されています。
厚生労働省によると、マスクをつけると吸い込む花粉の量を最大1/3ほどに減らすことができます。また花粉量を最大で98%もカットできる眼鏡も市販されています。これらのアイテムに加えて有効なのが、帽子の着用です。花粉が衣服につくことはわりと知られていますが、髪の毛にも花粉がつくことも意識している人は少ないかもしれません。髪の毛は衣服よりも静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすくなっています。また、顔に近いことから、目や鼻の症状を引き起こしやすくなってしまいます。そのため帽子をかぶらなかったときには、室内に入る前にくしでとかしたり、あらかじめ髪を束ねておくことも大切です。整髪料をつけていると花粉が付きやすくなるので注意しましょう。
また、髪や顔、衣服にスプレーして花粉の付着を防ぐ製品や、花粉をキャッチするカーテンもあります。すでに症状が出てしまった場合は、鼻腔拡張テープなどを使用するのもお勧めです。部屋は、加湿をすることで花粉の飛散を防ぐこともできます。
外出の際は花粉対策をしっかりと行い、家では十分な睡眠と規則正しい食生活を心がけ、これからやってくるつらい花粉の季節を何とか乗り越えましょう。