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2024年01月20日

親として子どもの「好き」を大切にするってどういうこと?

「好き」を伸ばせる環境づくり

親であれば誰しも、自分の子どもの「好きなことを見つけてあげたい」「好きなことを応援してあげたい」と思うものです。では、子どもの好きなことはどのようにしたら見つけられるのでしょうか。また、どんな距離感でどのように応援してあげるのが子供にとってよいのでしょうか。

まず「好き」を見つけるためには、子どもに様々な体験をさせてあげることが大切です。子どもは「家庭」「学校」といった自分が実際に経験している世界が全てす。親がその世界を意識的に広げてあげない限り、子どもの世界は広がりづらくず、「好き」を見つけるチャンスを失ってしまいます。自分の知らない世界を見ることで「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という知的好奇心が刺激され、やがてそれが子どもの「好き」に育っていくものです。

そしてこの知的好奇心は、学習内容の定着や自己肯定感とも深く関わっていることがわかっています。文部科学省が令和2年度に発表した「青少年の体験活動に関する調査研究結果報告」の中では、小学生の頃に体験活動の機会に恵まれていると、高校生の頃の自尊感情が高くなる傾向があることが報告されています。1つの経験だけでなく、多様な経験をすることが必要であるということも同調査でわかりました。

習い事も「好き」を見つける1つの手段

子どもの体験活動の1つとして、習い事も「好き」を見つけるための1つの手段だと言えます。ただし、ここで大切なのは親が子どもの「好き」を決めつけないことです。「うちの子は音楽が苦手だから、スポーツを習わせよう」「運動音痴だから、文科系の習い事を探そう」など、はじめる前から子どもの可能性をつぶさないでほしいのです。得意なこと=好きなこと、とは限りません。親から見て苦手だろうと思っていたことでも、習ってみると案外本人は楽しんでいるパターンも多くあります。習い事は「得意なことを伸ばす」だけではなく、物事を上達させる方法や、人とのコミュニケーション、苦手なことを克服する方法を学べる場でもあります。親が何を習わせたいかではなく、ぜひお子さんの声に耳を傾けてあげてください。

また、本人がやりたいと言った事でも、すぐに「辞めたい」と言い出すこともあります。
「すぐに辞めさせてしまうと、辞め癖がついてしまうのではないか」「忍耐力のない子どもになるのではないか」と心配される方もいらっしゃいます。
しかし、幼少期に「本当に好きなこと」を見つけられる子どもは多くはありません。
嫌いなことに時間をかけ、「好き」を見つけるチャンスがなくなってしまうのはもったいないことです。途中半ばでも全く学びがなかったわけではなく、礼儀や人間関係など得られたものもあるはずです。
その習い事が「その時期のお子さん」に合っていなかっただけで、入口だけでも知っていれば、いつかそれが土台となって「好き」につながっていく可能性だってあるのです。

親が自分の「好き」を大切にしている姿を見せる

子どもは親の背中を見て育ちます。

「子どもの好きを大切にしたい」「好きを見つけてほしい」と思っているならば、まずは親自身が「自分の好きなこと」を大切にしている姿を見せてあげましょう。

好きな読書に没頭する姿や、スポーツを楽しんでいる姿を見て、子どもは「好きなものがあるのは大切なことだ」と、感覚で学びます。

親が楽しそうにしていれば子どもも「自分もそうなりたい」と思うようになります。どんな言葉がけよりも、お子さんの「好き」を大切にする一番効果的な方法なのではないでしょうか。

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