子育てやお花、花育、お花の効果などに
関するコラムをお届けします。
「幼児教育にぴったり」といわれる絵本の読み聞かせ。脳の発達にも良いものですが、何よりお子さんとのコミュニケーションが増えることから、子育てに取り入れているお母さんも多いのではないでしょうか。読み聞かせは子どもの情緒安定につながり、心育てにも欠かせないものです。ぜひ習慣化したいですね。そんな中、
「どのような絵本を選んだらいいのだろう」
「子どもが興味を示さない」
「すぐに飽きてしまう」
といった悩みはつきものです。
絵本選びのポイントを一言でまとめると、「生活の中でよく目にするものが出てくる絵本」を選ぶことです。お子さんが身近に感じているものと絵本の内容がリンクすると、子どもは興味をもって絵本の世界にのめり込んでくれます。「もっと知りたい」と好奇心がわくきっかけになる絵本を選ぶことが大切です。
今回は、心を育むおすすめ絵本3選をご紹介します。
(作者:いしげまりこ 対象:0~2才)
具体的な花の名前を教える絵本ではなく、花そのものの美しさや色彩感を大切にしている絵本です。色鮮やかに咲く花たちの様子が「ぱーっ」「びゅーん」「ぽんぽんぽん」など擬態語を使って生き生きと描かれています。また、リズミカルな言葉で表現されているので、小さなお子さんも飽きずに絵本を楽しむことができます。絵本と同じ色の花を実際に見つけて「これは何ていう名前の花?」とお子さんから聞かれることもあるでしょう。絵本を通して親子のコミュニケーションが広がることも期待できますね。
(作者:石津ちひろ 対象:2~4才)
くだものを題材とした言葉遊びの絵本です。言葉に興味を持ちはじめたお子さんにとって、魅力的な絵本だと思います。「キウイうきうき うきわでおよぐ」「バナナはなんばん?ななばんよ」など、小さいお子さんでも口ずさめるようなリズミカルで楽しい言葉がつまっている作品です。くだものたちは擬人化されていますが本物の果物のような質感で描かれ、大人も一緒に楽しめます。この絵本の良さは言葉遊びだけではなく、絵を追うと全てつながったストーリーになっていること。それぞれのくだものについて考えたことを話し合うと、会話が広がりお子さんの想像力も養えるでしょう。
(作者:エリック・カール 対象:4才~)
世界60か国以上で翻訳されている定番の絵本です。小さなあおむしがむしゃむしゃと様々なものを食べながら美しい蝶に成長するまでを描き、カラフルな絵や仕掛けが子どもの五感に働きかけてくれる作品です。月が沈むと太陽がのぼってくるなどの自然のリズムや、生き物がすくすくと成長する様、数字や曜日の並びなど、多様な要素がこの1冊につまっています。歌もあるので、お子さんと一緒に歌ってみるのもいいかもしれませんね。
絵本の読み聞かせのコツは、リズム感を大切に読むことと、質問や気付きに反応してあげることです。リズムがいいとお子さんは飽きずに聞き続けられ、質問に反応してあげることで「絵本ってたのしい」と思ってくれるでしょう。また、絵本の対象年齢に縛られ過ぎないことも大切です。子どもの成長や興味には個人差があるので、お子さんがどのような絵本が好みなのか探りながら選んであげてください。
いかがでしょうか?絵本の読み聞かせは子どもの教育のためだけではなく、親子のきずなを築くためにもぜひ取り入れたいものです。ついYouTubeやテレビに頼りたくなりますが、これからデジタルネイティブとして生きていく世代のお子さんだからこそ、幼い頃の読み聞かせが脳や心の成長の基盤になるのかもしれません。
これから素敵な絵本と出会えますように。