子育てやお花、花育、お花の効果などに
関するコラムをお届けします。
子育て中にはきょうだいゲンカは日常茶飯事。
毎日うるさくて仕方がないとお悩みの方は多いはず。
上の子は下の子より身体が大きいので、おもちゃの取り合いになれば力づくで奪い取ります。
下の子は力ではかなわないので、大声で泣き叫んで親の援護を求めます。
親が上の子に「おもちゃを貸してあげなさい」と言えば、「だって・・・」と下の子がどれだけ悪い子であるか言い募ってきて、さらに大騒ぎになります。
親も大声で子どもたちを叱りつけたりしたら、どれほどの大騒ぎになることでしょう。
想像しただけで頭が痛くなりそうです。
きょうだいゲンカには上の子にも、下の子にもそれぞれの言い分があります。まだ2歳と4歳であっても、です。
その言い分が食い違うからケンカになるのです。
きょうだいは仲のいい遊び相手であることもあれば、ある時にはどちらも欲望に満ちたライバルでもあります。
どちらにもミニカーがもらえて、赤いミニカーが欲しい子と青いミニカーが欲しい子というふうに欲しいものが別であればケンカにはなりません。
どちらもが赤いミニカーが欲しい、それは1台しかないとなればケンカになり得ます。
特に幼稚園くらいまでの低年齢の子どもは欲望に正直です。
どちらのケーキが大きい、小さい。
どちらが長時間おもちゃをひとり占めしていたか。
どちらがエレベーターのボタンを押すか。
どちらが母親の膝の上に乗せてもらうか。
どちらの子にも自分の欲望があり、欲望に正直であればケンカは仕方がないとも言えます。
きょうだいゲンカの最中でも、どういう風に振る舞うと損か得かはよく知っています。
これまでのきょうだいゲンカの時の親のふるまいをみて、学習しているのです。
きょうだいゲンカが始まった時に親が一番やってはいけないことは、「どちらが悪い」の決めつけです。
きょうだいは時にはライバル、取り合いになるのは<親の愛情>です。
親がどちらかの味方をする➡その子のほうが愛されている➡自分はダメな子➡自信喪失・ひがみ➡生きる力の喪失
こんな図式が成立してしまうからです。
大人になってもこの影響は続きます。生きづらさを抱えた大人になってしまいます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
きょうだいゲンカが始まった時には、幼児期には親の率直な気持ちを伝えてみましょう。
「仲良くしてほしいのに、きょうだいゲンカしてるのは悲しい。」
「大声をだしているのは、人の迷惑になる。困っている。」
言葉と表情と声の調子は、自分の気持ちをあらわすトーンにしましょう。
笑いながら、「悲しい」と言っても伝わりません。
気持ちを伝えてきょうだいゲンカがおさまれば、「わかってくれてありがとう。」と伝えます。
笑顔になってハグしてもいいですね。
これでダメな場合は、ケンカしているきょうだいの距離を物理的に離します。
大人が2人いれば、それぞれが手を引いて別の場所にいけばいいのですが、ワンオペのときには厳しいですね。
普段からケンカになったら、声に出して10まで数える、トレーニングをしておけば、いざという時に使えます。これはクールダウンの方法です。
もう少し大きくなってきたら、どうするか?
本人たちに考えさせるのです。
ケンカの原因はなにか?
どうすればケンカをやめられるか?
お互いの立場に立ってみたらどう感じるか? などです。
自分で考える力、相手とこみゅんケーションする力が育ちます。
以上、いろいろお伝えしましたが、使えそうな方法はありますか?
ただ、これだけは気を付けてください。
暴力的なケンカは速攻で親が止めに入ってください。
「暴力はいけない」は絶対のルールとして、守らせます。
もちろん親も暴力をふるってはいけません。
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