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2022年06月30日

『急いで!』と言いたくないのに・・・

イライラと自己嫌悪のネガティブサイクルに陥る

慌ただしい日常が当たり前になっていると、
子育てにも余裕がなくなってきます。

お着替ええが遅い!
食事中に無駄な動きが多くて、食べるのがゆっくり!
保育園のお迎え後に、スーパーに寄りたいのに、ぐずぐずしてて、もうイヤ!

心の中は爆発寸前。

そしてついつい
「急いで!」
「早くしなさい!」
「さっさと動いて!」ときつく叱りつけてしまう。

その後、イライラしている自分に自己嫌悪をいだいてしまう人が多いようです。

もっと子どもたちと楽しく過ごしたいのに。
もっと笑顔でいたいのに。

もうこれは、イライラと自己嫌悪のネガティブサイクル。

子どもたちへの悪影響も

急かされた子どもたちへの影響はどうでしょう。

・スピーディにいろんなことをこなせるようになる
なんてことになれば、これはいい影響です。

でも、たいていは悪い影響のほうが目立ちます。

・萎縮する。
・どうせできないと諦め癖がついてしまう。
・親に対して反抗的になる。
・またいつものお小言だ。。。と聞き流す。   などなど

親子ともに「急いで!」からはなかなか良い影響が出てこないようです。

「急げ!」と自分を責めるセルフトークに気づいて

あるママは「子どもの動きがスローモーションに見える」と言いました。

きっとそんなママの心の時計は、いつも秒刻みで動いているのでしょう。
親自身が忙しすぎる時、心の中に自分を追い詰めるようなセルフトークが繰り返されています。

「急いでもっと早く!」
「あれもこれもやらなくちゃ!」
「時間が足りない!」
「仕事も家事も子育ても、完ぺきにやらなくちゃ!」
「なにぐずぐずしているの。」
「ぼんやりしてたから、時間が無駄になったじゃないの!」
「もっと頑張れば、あれもこれもできたはず!怠け者!」

厳しい言葉の連発です。

こんな厳しいセルフトークを毎日毎日、自分自身に浴びせかけているとしたら、辛くないはずがありません。
ここまでくると、「投影」が起こります。

「投影」とは心の痛みをやわらげるための無意識の防衛手段のひとつです。

ほんとうは自分に腹を立てているのに、代わりに厳しいセルフトークを周りの人に向けることを心理学のことばで「投影」と言います。

そう、身近にいる子どもたちに向けてしまうのです。
悪気はなく、全く無意識に。

「子どもの動きがスローモーションに見える」というママは、
本当は自分に対して「行動が遅すぎる!もっと素早く動きなさい!」と厳しく言い聞かせているのです。

暮らしを味わう工夫をする

では、わが子に「急いで!」と言いたくないのであれば、どうすればいいのでしょうか。

親自身があれこれこなすことに価値をおくのではなく、丁寧に暮らしを味わう方向に価値観を転換させていくことです。

たくさんのことをこなせることは素晴らしいことでもあります。
でも、その分、ひとつひとつのことは雑になってしまいます。

子育ても雑。
仕事も雑。
家事も雑。
お友達関係も雑。

なんだかもったいないですね。

子どもたちに「早くしなさい!」のプレッシャーをかけたくなるときは、限度をこえてあれもこれも急いでやろうとしてできない自分に腹を立てていることに気づきましょう。
空回っている自分に気づいてください。

深呼吸をして、今できることを一つずつ丁寧に味わっていくのです。

子どもの髪をとかしながら、ぬくもりを感じてみる。
褒められてはにかむ子どもの顔を見つめてみる。
花を見つけて歓声を上げる子どもの声を記憶にとどめる。

急いで過ごす1秒よりも、うんと濃い1秒がそこには流れています。

子育て生活はメリハリです。
いつもいつも急がずに、時には十分にひとつずつの暮らしを味わうことにも価値があると気づいてください。

キッズベリー花育ラボでは、生花による子どもたちの豊かな心育てに取り組んでいます。親子レッスンで、充実の時間を見直してみてはいかがでしょうか。

(キッズベリー花育ラボ 代表 芙和せら)

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