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毎日の子育ての中で、「今日は子どもとどんな遊びをしようかな?」と悩むことはありませんか。公園に行っても同じ遊びばかりで、少し工夫をしたいなと思うママも多いですよね。
そんなときにおすすめなのが、秋の自然を使った「落ち葉図鑑づくり」。特別な道具はいらず、散歩や公園遊びの延長で楽しめて、親子の思い出もしっかり残せるのが魅力です。
落ち葉を集めて形や色を比べたり、図鑑のようにまとめたりするだけで、子どもは「観察する目」を育て、大人も一緒に新しい発見ができます。「この葉っぱはハートみたいだね」「ここはオレンジと黄色がまざってきれいだね」…そんな会話をしながら、自然とコミュニケーションも増えていきますよ。
実際にどうやって作るのか、手順を紹介しますね。難しいことはなく、誰でもすぐに始められます。
公園や散歩道など、身近な場所で十分です。赤や黄色の鮮やかな葉っぱ、大きなものや小さなもの、少し緑が残っているものなど、違いを楽しみながら選んでみましょう。「どんな形に見える?」「どの色が一番好き?」と声をかけると、子どもも夢中になります。
拾ったまま貼るとカビが生えることがあるので、必ず乾かしましょう。新聞紙やキッチンペーパーに挟んで重たい本をのせ、数日間プレスすればOKです。
スケッチブックや画用紙、リングノートがおすすめ。バインダーならページを足して成長記録のように続けられます。
乾いた葉を台紙に貼り、横にメモを添えましょう。
葉っぱの名前(分からなくても「黄色のひらひらした葉」で十分)
見つけた日付と場所
特徴(ハートみたい、手みたい)
感じたこと(パリパリしてる、甘い匂いがする)
自由な言葉で残すことが大切です。「正しく書く」ことよりも「感じたことを形にする」ほうが、子どもらしいすてきな図鑑になりますよ。
「〇〇ちゃんの秋の葉っぱ図鑑」と題をつけ、イラストやシールを貼れば、ぐんと完成度がアップします。
図鑑を作ったら、さらに工夫をして楽しんでみませんか?
葉っぱを拾った場所を写真に撮り、一緒に貼ると「小さな思い出アルバム」になります。
春の新芽、夏の深緑、冬の木の実…。一年を通して作れば「ファミリー自然図鑑」に育ちます。
ラミネートしてしおりにしたり、ポストカードにして「落ち葉レター」を送れば、心のこもった贈り物に。
「これはどこで拾った葉でしょう?」とクイズ形式で遊べば、家族みんなで楽しめます。子どもも“研究者”になった気分で発表できますよ。
落ち葉図鑑は、ただの工作を超えて「季節を感じるアルバム」になります。大人ならではの観察も加えてみてください。葉脈をルーペで見たり、香りをかいだり、パリパリ音を表現したり…五感で楽しむことで、図鑑が一層豊かになります。
子どもの「かわいい葉っぱ!」という感性と、大人の「模様が細かいね!」という視点が並ぶと、親子の違いがそのまま一冊の物語に。見返すたびに「この葉っぱ、あのとき一緒に拾ったね」と会話が広がります。
親子で作った図鑑は、秋の空気や笑い声まで一緒に閉じ込めた宝物。忙しい日々の中でも「自然を一緒に楽しんだ時間」が残ることが、一番の魅力かもしれませんね。
落ち葉図鑑づくりは、特別な準備もお金もいらない、親子で楽しめる秋の遊びです。落ち葉を集めて、乾かして、貼って、感じたことを書くだけで、オリジナルの自然図鑑が完成します。
子どもにとっては観察力や表現力を育てる学びに、大人にとっては季節をゆっくり味わうひとときに。そして親子にとっては、何より大切な「思い出づくり」になります。
この秋はぜひ、お子さんと一緒に落ち葉を拾いながら、図鑑づくりに挑戦してみませんか?きっと笑顔が増えて、秋がもっと好きになりますよ。