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2025年08月15日

お花でできる夏休みの自由研究

夏休みの宿題の定番といえば、自由研究ですよね。とはいえ、「テーマが思いつかない…」「うちの子、最後までやりきれるか心配…」と悩むご家庭も多いのではないでしょうか。

今回は、小学生のお子さんにもぴったりな「お花」をテーマにした自由研究のアイデアを3つご紹介します。どれも特別な道具はいらず、家庭で無理なく取り組める内容ばかりです。そして、自由研究を通して子どもたちがどんなふうに成長できるのか、大人の関わり方も含めて、わかりやすくご紹介します。

なぜ「お花」を使った自由研究が人気なの?

お花って、見ているだけでなんだか気分が明るくなりますよね。そんな「お花」は、自由研究のテーマとしてとってもおすすめなのです。理由は主に3つあります。

1つ目は、見た目がきれいで楽しいこと。色とりどりのお花は、子どもたちの好奇心を刺激して、「やってみたい!」という気持ちを引き出してくれます。

2つ目は、一つの植物でもいろいろな視点から研究できること。観察、実験、調査、工作…どんなアプローチもできるので、お子さんの個性や興味に合わせて選べますよ。

3つ目は、材料が手に入りやすいこと。お庭や近くの公園、スーパーのお花コーナーなど、身近なところで簡単に集められるのが嬉しいですね。

このように、お花は「気軽さ」「楽しさ」「奥深さ」を兼ね備えた自由研究にぴったりのテーマなのです。

おすすめ自由研究テーマ3選|すぐに試せるヒントつき!

それでは、具体的な研究テーマを3つご紹介しますね。どれもお子さんが「やってみたい!」と感じやすく、親子で一緒に楽しめる内容です。

① 花の色水実験|色のふしぎを楽しもう

いろんなお花をすりつぶして、水と混ぜてみると…? 絵の具のように色水ができる実験です。

やり方は簡単。アサガオやヒマワリ、サルビアなど、色の濃いお花を選びましょう。花びらをすり鉢などで細かくつぶして、水を加えると、あっという間にきれいな色水が完成します。

時間が経つと色が変わったり、光に当てると色があせたり…自然の色のふしぎに気づくことができますよ。紙や布に色水をしみこませて染め物遊びに発展させても素敵ですね。

■こんな力が育ちます

・観察力と記録力

・色の変化を比べる比較力

・自然の美しさを感じる感性

② 一輪の花の観察日記|お花の「命」を感じてみよう

1本の花を数日間観察して、日々どのように変化するのかを記録する研究です。水を入れたコップに花をさし、毎日同じ時間に観察して、絵や言葉で記録していきましょう。

「花びらが開いてきたね」「茎が曲がってきたよ」「香りが弱くなったかな」など、子ども自身の言葉で記録していくことで、観察眼がどんどん磨かれていきます。

水に色をつけると、花びらに色が移る実験(毛細管現象)もおすすめです。赤い水に白いカーネーションを入れると…? ワクワクしますね。

■こんな力が育ちます

・日々の変化に気づく力

・命あるものへの関心

・継続してやり遂げる経験

③ 花と虫の関係を調べよう|自然界のつながりを発見!

「お花のまわりに虫がたくさん集まっているな」と思ったことはありませんか? 実は、花と虫はとても深いつながりを持っているのです。

身近な公園や庭などで、花にどんな虫が来ているかを観察してみましょう。ミツバチ、チョウ、アリなど…花の種類によって来る虫が変わることに気づくかもしれません。

「どの花にどんな虫がくるのかな?」「時間帯によって変わるかな?」と、ちょっとした気づきから、自由研究に発展させてみましょう。

■こんな力が育ちます

・自然の中の関係性を知る視点

・「なぜ?」を考える思考力

・生きものへのやさしさ

自由研究を通して育つ力とは?

自由研究は、ただ知識を覚えるためのものではありません。自分で考え、工夫し、やってみる経験を通して、さまざまな力が育まれていくのです。

たとえば、観察力や記録力。「あれ? 昨日と少し違うかも」といった小さな変化に気づくことができるようになります。

また、表現力も伸びます。「この花はふわふわしている」「色がきらきらしている」と、自分の感じたことを言葉や絵で伝える練習にもなりますよ。

さらに、「どうしてこうなったんだろう?」という探究心が芽生え、自分で調べたり試したりする姿勢が育ちます。

自由研究を通して得られるのは、知識だけでなく「考える力」「やり抜く力」「伝える力」——つまり、生きる力そのものなのかもしれませんね。

大人はどう関わる? サポートのコツと注意点

子どもが自由研究に取り組むとき、大人のサポートはとても大切です。でも、つい手を出しすぎてしまう…ということはありませんか?実は、「見守る」という関わり方こそが、いちばんのサポートになります。

たとえば、テーマ選びでは「これにしたら?」と決めるのではなく、「どれが気になる?」「こんなテーマもあるよ」と選択肢を広げてあげましょう。

実験や観察では、危険がないかを確認したり、準備や片づけを手伝ったりと、安心して取り組める環境づくりが大切です。

そして、まとめる段階では「こう書くとわかりやすいかもね」とヒントを出す程度にとどめましょう。子ども自身の言葉で表現することが、研究への誇りや自信につながります。

失敗しても大丈夫。「どう思った?」「次はどうしてみる?」と問いかけてみてくださいね。やってあげるのではなく、「考えるきっかけ」をそっと渡すのが、見守りのコツです。

まとめ|お花とともに、心も育つ夏休み

お花を使った自由研究は、五感で楽しみながら学べる素敵なテーマです。特別な道具がなくても、身近な自然に目を向けるだけで、たくさんの発見と学びが待っています。

この夏は、お子さんと一緒に、お花のふしぎをのぞいてみませんか?

きっとその中に、「自分で考える楽しさ」や「知ることの喜び」が見つかるはずです。自由研究は、子どもだけでなく、大人にとっても学びのチャンスなのかもしれませんね。

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