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2025年07月31日

おしゃれなアサガオ品種知っている?

 夏の朝、お庭やベランダをのぞいてみると、ひらひらと大きな花を咲かせているアサガオ。くるくると伸びたツルの先に、青やむらさきの花が咲いているのを見ると、「夏が来たなぁ」と感じる方も多いのではないでしょうか。とても育てやすい花としても知られており、幼稚園や小学校で育てた経験をお持ちの方も多いですよね。
 夏定番の植物として親しまれているアサガオ、とってもたくさんの種類があるのをご存知でしょうか?実は、アサガオにはよく見る紫や青だけじゃなく、色も形もとっても個性的で「おしゃれ!」と感じるような品種がたくさんあるのです。今回はそんな“ちょっと特別なアサガオ”をご紹介します。

 

「こんなにたくさんあるオシャレな朝顔の品種」

まるで空の色?「ヘブンリーブルー」

 最初にご紹介するのは、西洋アサガオの仲間「ヘブンリーブルー」。よくあるアサガオよりも色が明るく、まるで夏の空のような水色をしています。
 日本のアサガオと比べて開花の時期が少し遅く、夏の終わりから秋にかけてたくさんの花を咲かせるのが特徴。花のサイズがとっても大きく、朝日に照らされると、まるで風に浮かぶシャボン玉のようにふわっと輝きます。
 英語で「天国の青」という意味を持つこの花のやさしい色合いは、子ども部屋のベランダや白い壁のおうちによく映え、洋風の雰囲気づくりにもぴったりです。

白いスジがかっこいい!「曜白(ようじろ)アサガオ」

 つぎにご紹介するのは、「曜白(ようじろ)」というタイプのアサガオ。花びらにシュッと白いスジが入っているのが特徴です。まるで星が光っているような模様で、紫やピンクの花の中に白いラインがくっきり浮かび上がる姿はなんだかキラキラしていて、ちょっぴり大人っぽい雰囲気もあります。
「今日は5本スジが出てる!」「こっちはちょっとぼやけてるね」なんて、花ごとの模様のちがいを観察したり、子どもたちと「どの模様が好き?」と比べてみるのも楽しいですよ。
 また、曜白は比較的育てやすい品種なので、小さなお子さんのはじめての園芸体験にもおすすめです。

お花がレースみたい?「スプリットペタル」

 変わり種のアサガオとして知られているのが、「スプリットペタル」と呼ばれる品種。花びらが細く割れていて、風がふくとひらひらとゆれる姿は、まるでドレスのレースのよう。「わあ、羽みたい!」「お姫さまのスカートみたい!」と、子どもたちの想像もふくらむこと間違いなしです。
 一般的なアサガオよりもちょっぴり繊細な品種なので、育てるときにはツルが折れないようにやさしく支柱に巻きつけてあげるのがポイント。毎朝花が咲くたびに形のちがいに気づいて、「今日はどんなレース模様かな?」と見るのが楽しみになりますよ。

ちょっと大人っぽい「黒アサガオ」

 アサガオといえば、青や紫、ピンクのイメージが強いですが、なかには「黒アサガオ」と呼ばれる、深い紫〜黒に近いシックな花色の品種もあるんです。
 そのひとつが「ブラックナイト」。名前も見た目も、とってもかっこよくて、黒に近い濃い紫で、少し光が当たると、ツヤっとした美しさがあります。グリーンとのコントラストも美しく、大人の方からの人気も高い品種です。
 日常で見かけることはなかなかありませんが、お花屋さんや園芸店でたまに出会えることもあり、「ちょっと変わったアサガオを育ててみたい」という方や、「人とは違う花を咲かせてみたい!」というお子さんにおすすめですよ。

育てるだけじゃない!朝顔の楽しい魅力!!アサガオをもっと楽しむアイデア


 アサガオは育てるだけでも楽しいですが、たくさんの「遊び」や「学び」に広げることができます。ここでは、アサガオを使った工作や観察遊びのアイデアをご紹介します。

 自由研究にぴったり!

アサガオは種まきから花が咲くまでの変化がとてもわかりやすい植物です。お子さんと一緒に、成長の様子を「絵日記」や「観察ノート」に記録していくと、自然と自由研究にもなります。

  • 芽が出た日、葉が出た日、ツルが伸びた日を記録
  • 花が咲く時間・しぼむ時間を比べる
  • 咲いた花の色や模様を絵に描いてまとめる

など、楽しみながら学べるテーマがたくさんあります。

 折り紙・スケッチ・ちぎり絵

咲いた花を観察して、色鉛筆やクレヨンでスケッチしてみましょう。実物そっくりのアサガオを描くもよし、想像力をふくらませてカラフルな作品にするもよし。
 折り紙で朝顔を折ったり、ちぎり絵でお花を表現したりして、壁に飾ると夏らしいお部屋のデコレーションにもなります。「これは○○ちゃんが咲かせたアサガオだね」と、思い出も一緒に飾れますよ。

 アサガオ万華鏡をつくろう!

 咲いたアサガオを写真に撮って、切り抜いて万華鏡のように貼り合わせると、色と形の不思議さを再発見できます。同じ色のアサガオでも模様が違ったり、咲き方が変わっていたりするのを比べて、「どの花がいちばん好き?」なんてお話しするのも楽しい時間です。


色水遊びで理科の入り口に!

 アサガオの花びらをすり鉢でやさしくすりつぶして水を加えると、ふんわり淡い紫色の「色水」ができます。ここにレモン汁(酸性)や重曹(アルカリ性)を入れると、色がピンクや青に変化するんです!これだけでも子どもたちは目をキラキラさせて驚きます。「実験って楽しい!」という体験の第一歩にもなりますね。

 種の収穫、そして来年へ

 花が終わったら、種ができます。茶色くなったガクの中に黒いつやつやの種ができているので、そっと取り出して乾かしておきましょう。種を自分でとって、来年またアサガオを育てることで命のリレーを感じる特別な体験になります。
「このお花は、去年の夏に私が育てたアサガオの子どもだよ」そんな言葉が、親子の心に残るかもしれません。

今年の夏は、おしゃれなアサガオとすてきな思い出を

アサガオは、見て楽しい・育てて学べる・遊んで広がる、親子にとって夏を満喫するのにぴったりの植物です。今年はちょっぴりおしゃれなアサガオを選んで、スケッチや色水づくり、自由研究やクラフトで「花とすごす夏」を楽しんでみませんか?
 きっと、お子さんの中に「育てるって楽しい!」という気持ちと、世界が少し広がった実感が芽生えるはずです。

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