子育てやお花、花育、お花の効果などに
関するコラムをお届けします。
INDEX
しとしと雨が続く季節。おさんぽの途中で、あじさいの花を見かけることが増えてきましたね。青やむらさき、ピンク…いろんな色のあじさいが咲いていて、まるでお花のパレットのよう。
でも、ふとこんなことに気づいたことはありませんか?
「この前見たときは青だったのに、今日はピンクになってる気がする…」
「同じ場所に咲いているのに、色がバラバラなのはどうして?」
実は、あじさいには「花の色が変わる」という不思議なひみつがあるんです。
あじさいの色が変わるのは、土のちがいが関係しています。土の中には、いろんな成分がふくまれていて、それによって花の色が変わることがあるんです。
たとえば「酸性」の場所では、青っぽい花が咲くことが多く、「アルカリ性」の成分が多く含まれる場所では、赤やピンクっぽい花が咲きやすいという不思議。
土にふくまれる「ひみつの成分」を、あじさいが吸いあげているかで、花の色が少しずつ変わっていくんですね。毎日観察していると、「あれ?ちょっと紫がかってきた?」なんて、小さな変化に気づくこともあります。
実は、あじさいの色は急にパッと変わるわけではなく、ゆっくりゆっくり変化していきます。気温や雨の量、日あたりなども関係していると言われていて、まさに自然のリズムに寄りそって咲くお花です。
だからこそ、「毎日同じように見える景色のなかにも、小さな変化がある」ということに気づけるチャンスをくれます。これは、大人にも子どもにも、とても大切な“気づきの力”につながるはずです。
そんな不思議なあじさいの秘密を、お子さんと一緒に楽しんでみませんか?むずかしい言葉は使わなくても大丈夫。自然の変化に目を向けることが、何よりの“学び”になります。
小雨になったタイミングで、傘をさしてお散歩へ。
「きょうは、何色のあじさいがあるかな?」
「こっちは青で、あっちはピンクだね」
そんなふうに、毎日のお散歩で違いを見つけるだけでも、子どもの目がキラキラしてきます。カラフルなあじさいを見つけたら、写真に撮って「色のアルバム」を作っても楽しいですよ。
ホームセンターなどで手に入る、鉢植えのあじさい。おうちでお世話をしながら、少しずつ花びらの色が変わっていく様子を観察してみるのもおすすめです。
「昨日より、色が濃くなったね」
「こっちはまだ緑色だね」
毎日ちがう表情を見せてくれるあじさいは、子どもにとっても“植物の不思議”を感じられる身近な存在です。
絵本やお話しが好きなお子さんにはこんなふうにお話ししてみてはいかがでしょう?
「あじさいの色が変わるのは、妖精のしわざかもしれないよ」
「青いドレスのあじさいちゃんが、雨のしずくでピンクのドレスに着がえたんだね」
「風がふくと、色が少しずつまざって、むらさきになったんだって」
こんなふうに、花の変化をファンタジーの世界で楽しむことで、お子さんの想像力や物語をつくる力を育てることもできます。
毎日ちがう顔を見せてくれるあじさい。観察しながら、お子さんと一緒に「今日のあじさい」を絵や言葉で記録するのもおすすめです。
お花の色、形、雨の日の雰囲気……
短い言葉や一言メモでOK。小さな「気づき」を毎日書きとめて意識するだけで、季節を感じる豊かな時間になります。
雨が続くと、なんとなくお出かけが面倒に感じたり、気分もどんよりしてしまいがち。でも、そんな季節だからこそ、「ゆっくりお花をながめる時間」や「変化に気づく心のゆとり」をお子さんと一緒に味わってみませんか?
色が変わるあじさいは、まるで自然がくれる魔法のような存在です。
身近なふしぎを見つける目、ちいさな変化にワクワクできる気持ちが、お子さまの感性をやさしく育ててくれるはずです。
「キッズベリー花育ラボ」は、お花を通じて子どもたちの心を豊かに育てる“子ども花育(はないく)”を行っています。活動の中心にあるのは、「フラワーアレンジメント」×「図画工作」×「豊かな心育て(育脳)」 をかけあわせた、独自の情操教育(心育て)メソッド。子ども花育インストラクターが、感性を育てる工夫をたっぷり詰め込んだ体験を通して、お子さま一人ひとりの“輝く心”に寄り添います。
今回のコラムでご紹介したような「あじさいの色の変化」に気づく力も、お子さんにとっては大切な“感じるちから”のひとつです。日々の暮らしの中で、お花を通して感性と想像力を育ててみませんか?
キッズベリー花育ラボは、お花を通じて大切なお子様の輝く未来を伸ばすお手伝いを行います。