子育てやお花、花育、お花の効果などに
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いよいよ夏真っ盛りになりましたね。採れたての夏野菜をかじったり、スイカ割りをしたりと、お子さまにも夏ならではの体験をしてほしいと感じているご家庭も多いのではないでしょうか。
夏は水分をたっぷり含んだ野菜がおいしい季節でもあります。とくにキュウリは、昔の人が水筒代わりに畑に持参していたほど水分を多く含む野菜です。また、太陽の日差しをいっぱいに浴びて生長した夏野菜や果物は、糖度が高く色鮮やかで栄養もたっぷり。真っ赤なスイカは夏の代表とも言えますよね。そしてキュウリとスイカにはかわいらしい花を咲かせるという共通点も。
今回はそんな夏の代表、キュウリとスイカの魅力をご紹介したいと思います。
キュウリは成分の約95%が水分で、カリウムを多く含んでいる野菜です。カリウムは人間にとって不可欠なミネラルの一つで、血圧を下げる、筋肉の働きを維持する、むくみの予防や改善などの効果が期待できます。
そして、かわいらしい黄色い花を咲かせるのも魅力の1つです。キュウリは6月から8月頃、小さな黄色い花を次々と咲かせます。花びらの大きさは3cmほどで、1つの花に5つの花びらがあります。また、キュウリは一つの株に雌花と雄花の両方を咲かせる「雌雄同株」で、雌花は花の根元に小さいキュウリがついているのが特徴です。黄色い花が咲いてから1週間ほどで実が収穫できるほどのサイズに成長します。きゅうりの花は甘い香りがするのも特徴で、特に雄花は香りを強く感じるはずです。キュウリの花を見つけたら、ぜひ香りの違いも楽しんでみてください。
スイカは野菜であるという話を聞いたことはありませんか。スイカはデザートとして食べるため、果物と認識している人も多いと思います。農林水産省によると、野菜と果物(果実)の分類にはっきりとした定義はないものの、スイカは野菜として分類されています。しかし、生産や出荷の統計上では、果実的な利用をすることから「果実的野菜」という名で取り扱われています。これはイチゴやメロンも同じです。つまり、野菜ではあるけれど果物として扱われているというのが正解のようです。
スイカはキュウリと同様、成分のうち約9割が水分で、糖分やカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。これらの成分はスポーツドリンクと同じような働きがあり、熱中症の予防にも効果が期待できるものです。夏にスイカを食べるのは、理にかなっているといえますね。
また、キュウリと同じように、かわいらしい黄色い花を咲かせます。花びらの数や大きさ、雌雄花の形も似ています。しかし、きゅうりは寒い地域でも生育しますが、スイカは高温を好む植物のため低温だと生育が悪くなる傾向があります。また、朝早くに開花して午後には花を閉じてしまうため、楽しめる時間も限られています。スイカの花を楽しむには、早起きが必須ですね。
夏の代名詞ともいえるキュウリとスイカについてご紹介しました。同じウリ科でもあることから、栄養素や黄色い花を咲かせるところまでそっくりでおもしろいですよね。植物からは驚くほどエネルギーをもらうことができます。キッズベリーの花育でも、生花と触れ合う中で「生命を尊重する心」や「自尊感情」を育むことができますよ。花育インストラクターの見守りの中で、相手の意見を聞く能力や自分の意見を伝える力も強化されます。ぜひこの機会にキッズベリーの花育を体験されてはいかがでしょうか。
参考サイト:農林水産省