子育てやお花、花育、お花の効果などに
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4月の新入園や新入学に向けて、そろそろ準備を始めようとしているご家庭も多いのではないでしょうか。入園・入学の準備は、全ての持ち物に名前をつけたり、「あれもこれも買わなきゃ!」とやるべき事が意外と多く、限られた時間の中で行うにはとても大変ですよね。今回は少しでも新入園、新入学の準備を楽しむ工夫をご紹介していきます。
持ち物の準備をスムーズに行うには、最初に必要な事をリストアップし、優先順位をつけることからはじめましょう。そこから「自分で作るもの」「家族と協力できるもの」「買うもの」「便利グッズを使うもの」などに振り分けていきます。持ち物の準備を楽しむためには、気持ちが上向きになるようなアイテムを取り入れるのがおすすめです。お子さんの好きなキャラクターの名前スタンプやシールを使用したり、好きな柄で手作りしたり。タスクが多いときは「くじ引き」にして、家族と作業を分担するのもいいかもしれません。
一方で、小学校の持ち物は指定のものも多く、保育園や幼稚園の入園準備ほど自由が利くものは少ないかもしれません。心が大人らしくなり、かわいいキャラクターの持ち物やシールを嫌がったりするお子さんもいます。そこはお子さんの成長と捉えて、お子さんの考えを尊重してあげましょう。
小学校の入学準備は持ち物の準備で楽しめる幅が少なくなりますが、お子さん自身に関わることについては、入園よりも小学校入学の方が多くの準備を必要とします。幼稚園や保育園の入園において求められることは「靴の脱ぎ履き」や「簡単な着替え」のように単発の「できる事」だったと思いますが、小学校は集団生活であることから「習慣づけ」が求められ、種類も多くなります。その準備をお子さんとどう楽しむかが大切ですよね。どのような準備が必要で、どんな工夫があるかご紹介します。
〇早寝早起き
多くの小学校は8時30分に登校します。幼稚園に比べるとかなり早い時間に家を出ることになりますよね。人間は起きて2時間くらいしないと脳が活発に働かないといわれています。授業が始まる9時ごろに合わせると、遅くても朝7時には起きて登校の準備をしたいところです。早起きの習慣をつける工夫としては、好きなキャラクターの目覚まし時計を用意する、時間通りに起きられたらシールを貼っていく、好きな音楽をかけてあげる、朝食にお子さんの好きなメニューを加えてあげる、などの工夫が挙げられます。家族が起こすことを習慣にしてしまうと、起きようとしないときにストレスを感じてしまうことがあります。アイテムを利用して「自分で起きる」習慣を付けさせてあげることは、家族にとってもプラスになるはずです。
〇食事の配膳練習
給食がある小学校では「給食当番」が必ずあるため、あらかじめ配膳練習をしておくことをおすすめします。お手伝いとして行っているご家庭もあるかもしれませんが、「レストランごっこ」や「給食ごっこ」など、遊びの中で身に付けさせてあげても楽しいと思います。
〇持ち物を自分で揃える
保育園や幼稚園へ登園するときの持ち物は、毎日そんなに大きくは変わりません。しかし小学校では教科や授業内容によって必要な持ち物が都度変わります。それを自分で準備する工夫として、タイムトライアルにする、お子さん自身にチェックリストを作らせてみるなど、ゲーム性を取り入れてみるといいかもしれません。
〇ひらがなや時計の練習
靴箱や衣類かけ、お道具箱の場所など、小学校では印やキャラクターではなく名前で表示されることになります。自分の名前が書けなくても、読めるようにはしておくことが必要です。アプリやかるたなどを使い、遊びながら学べるようにするとお互い楽しく準備が進みますね。
また、登下校の時間や休み時間を確認するため、ある程度時計を読めるようにしておくことも大切です。時計は最初から読み方を教えてもなかなか上手くいかないもの。家族の声かけの中に「〇時になったらお風呂に入ろうね」「〇時だからおやつにしよう」など時間を入れるように工夫すると、お子さんの中に時間の概念が生まれ、時計の覚えが早くなります。
〇交通ルール
小学校入学で変化することの1つが「自分で登下校する」ということですよね。一緒に通学路を歩いてみたり、道路標識の意味を教えてあげるのは、安全な登下校にとても大切なことです。お子さんが楽しんで交通ルールを学ぶためには、動画の視聴や絵本、紙芝居など視覚で感じられるものが効果的です。また、実際に歩いて感じたことをお子さん自身が地図に書いたり写真に撮ると、危険な場所や気を付けるべき点を改めておさらいすることができます。絵が苦手であればシールを活用するとお子さんの関心もより高くなるでしょう。大人が言葉で言い聞かせるより、お子さんへの理解度は確実に高まります。
入園・入学の準備はとても大変で、つい準備に追われて余裕をなくしがちです。親の焦りは子に伝わってしまうもの。ぜひ楽しむための工夫を凝らしながら、心に余裕をもった入園・入学準備を進めていただきたいと思います。