子育てやお花、花育、お花の効果などに
関するコラムをお届けします。
クリスマスまであと1か月を切りましたね。クリスマスツリーを飾ったり、パーティーの準備を少しずつはじめているご家庭もあると思います。子どもたちも、どんなプレゼントを貰おうかと毎日ワクワクしていることでしょう。
ところで、お子さまは「サンタクロース」を信じていますか?子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」が調査した結果、2歳くらいまではサンタクロースをまだ理解せず、3歳ころから少しずつ理解しはじめるそうです。4歳では約7割のお子さんがサンタクロースを信じていて、5歳・6歳となると実に8割以上のお子さんがサンタクロースを信じているというデータが紹介されています。
海外では、2017年にCNNで掲載された記事の中で「5歳児の83%がサンタはいると信じていた(アメリカ)」や「わが子が8歳までサンタを信じていたという回答が92.5%を占めていた(フィンランド)」という研究結果が紹介されています。どこの国でも共通して、未就学児のサンタクロースを信じている割合はかなり高いことがうかがえます。
「いこーよ」のデータでは、サンタクロースを信じている子どもの割合は、学年が上がるごとにだんだんと低くなっていくことも紹介されています。7歳では85%の子どもが信じていますが、10歳では47%、12歳では16%とサンタさんを信じている子どもがかなり少なくなっていることがわかります。類似の調査はさまざまな会社で行われ、数値の違いは多少ありますが、小学校中学年を過ぎるとサンタクロースを信じる子どもの数がかなり減ることは確かなようです。しかもこれは保護者が感じている「信じている子ども」の割合です。実際には「信じているように見せている」というお子さんもいるのかもしれませんね。
ではなぜ、学年が上がるにつれて子どもたちはサンタクロースを疑いはじめるのでしょうか。
サンタクロースを疑うきっかけは、年上の兄弟姉妹から教えられたり、親がプレゼントを隠すところを見てしまったりとさまざまなケースがあるようです。そして、当然ですが学年が上がれば「論理的に考える力」も身に付いてきます。「サンタさんは1日で世界中を回れるものなのか」「プレゼントの金額が人によって違ってもいいのか」「どうやって欲しいものを知ったのか」など、成長とともに疑い始めます。
サンタクロースを信じているお子さんからの「サンタクロースって本当にいるの?」という質問は、どう答えたらいいか悩みますよね。
急に割り切って「いないよ、全部パパとママがしていたことなんだよ」とお子さんに伝えるご家庭もあるかもしれません。しかしそれでは「嘘をつかれていた」とショックを受けてしまうお子さんもいるはずです。「嘘はいけないこと」と教えられてきたのに、一番身近で信じていた大人が長年自分に嘘をついていたというのは、その後の信頼関係にも影響を及ぼしそうです。
では「いるに決まっているよ」と答えればいいのか、というとそうでもありません。やはりいつかは真実を知る日が来ます。そのとき上述のような気持ちになってしまう可能性があるからです。
「サンタクロースって本当にいるの?」と聞いてくる子どもの多くは、まだ半信半疑の状態です。そのため、すぐに「いる」「いない」の結論を出すのではなく、「あなたはどう思うの?」とお子さんに寄り添ってあげてみてください。「あなたがそう思うなら、私もそう思う」とそのとき感じているお子さんの気持ちに共感してあげることで、お子さんは安心して色々な経験を積むことができます。また「自分の考えを受け止めて、共感してくれた」という経験は、お子さんの自己肯定感にもつながっていきます。
「サンタクロースって本当にいるの?」という質問は、答えに困る難しいものだと思います。ですが、お子さんの心の成長を感じるチャンスととらえ、一緒に悩んでみるのもいいかもしれません。
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