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2023年09月24日

登校しぶり、不登校に親はどう対応したらいい?

■登校しぶりや不登校は年々増加傾向

お子さんから「学校に行きたくない」と言われたらドキッとしてしまいますよね。実は登校しぶりや不登校は年々増加傾向にあります。登校しぶりとは「学校に行くのを嫌がってはいるものの、登校することができる」状態をいいます。また、登校しぶりが起きやすい時期は新学期が多く、特に長期休暇(夏休みや冬休み)明けに多く見られる傾向があります。

長期間のお休みで先延ばししていた学習のつまずきや、人間関係の不安などが一気に押し寄せるタイミングのため「学校に行きたくない」とSOSを出すのです。これが長期化し、全く学校へ行けなくなると不登校となります。

文部科学省によると、不登校は学年が上がるごとに人数が増える傾向があるとされています。また、最初に学校に行きづらいと感じ始めた人数の割合は小学校4年生が最も高いことも分かっています。

2023年度の不登校調査では、小学校で全体の1%、中学校では全体の4.1%が不登校であると報告されています。

■コミュニケーションをとることが大事

お子さんから「学校へ行きたくない」というSOSが発せられとき、親がすべきことはまず「話を聴くこと」です。もちろん無理に問いただす必要はありません。話しやすい雰囲気を作ってあげてほしいのです。

その際に大切なことは否定や叱責をするのではなく「共感してあげる」ことです。「つらかったね」「行きたくない気持ちわかるよ」とお子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。そうすることでお子さんの心が休まり、新たな活力が生まれる土壌ができます。

そして何より「あなたの味方だと伝える」こと。不登校のお子さんは「学校に行かない自分は悪い子だ」と自分を責めてしまうことがあります。さらに学校という自分の居場所を失い、精神的に追い込まれています。家庭でも居場所を失ってしまうとお子さんは行き場を失い、心を回復することが難しくなってしまいます。「自分はここにいていいんだ」と安心して過ごせる環境を整えてあげることが大切です。

そして最後に「休ませてあげる」こと。一度休んでしまうと長引いてしまうのではないかと心配になってしまいますよね。昼夜逆転の生活になったり、ゲーム漬けの毎日になったりしない限り、そのような心配はありません。これまで述べてきたように「心の休養」はエネルギーの回復に必要なことです。しっかり休んで気力が回復したら、お子さんの方から「学校にいってみようかな」「何かはじめようかな」と前向きな言葉が出てくるはずです。

■学校や専門機関と協力を

学校へ相談するとき「先生に迷惑ではないだろうか」「忙しいのに申し訳ない」と思われる保護者の方もいらっしゃいます。ですが、そもそもお子さんの困り感に先生が気づいていない可能性もあります。たくさんのお子さんを見ている先生たちは、いろいろな解決方法をもっています。ご家庭だけで抱え込まず、まずは学校の先生に相談してみることが大切だといえます。

担任の先生との相性でつまずきを感じているお子さんもいるかもしれません。そんなときは、養護教諭やスクールカウンセラー(SC)、スクールソーシャルワーカー(SSW)の先生を頼ってみるのも1つの手だと思います。専門家の力を借り、たくさんの目でお子さんをサポートしてあげることは、お子さん自身の安心感にもつながるはずです。

意外に思われるかもしれませんが、学校には行けないけれど学習塾には行ける、大好きなダンス教室には行けるお子さんもいます。そういう場合にはお子さんのわがままととらえずに行かせてあげましょう。キッズベリー花育ラボにも、学校には行けないけれど、オンラインレッスンには参加できる、認定通学教室には行けるというお子さんがいます。学校以外の場所であっても人とつながれる場所があるというのはお子さんの成長につながります。

また、不登校の親は孤立しがちです。不安を吐き出す場としても専門家との関りはプラスになると思います。家庭の安定がお子さんの心の安定につながるからです。
不安は抱え込まず、たくさんの方のサポートを受けて、お子さんの健やかな成長を見守っていきましょう。

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