子育てやお花、花育、お花の効果などに
関するコラムをお届けします。
先日のご相談は、「子供が全く勉強しないので、ついつい勉強しなさいときつく叱ってしまう」という保護者の方からでした。
身におぼえのある方もいらっしゃるかもしれません。
そういう皆さんに私が問いかけたいのは、「では、皆さんはなにかお勉強をされていますか?」ということ。
え?私はもう大人だし、勉強必要ないかと。。。
英会話を途中ざせつしてままだな。。。
最近は小説を読むのもおっくうで読書もしてないかも。。。
いえいえ、それは残念すぎます。
子供さんに勉強してほしいなら、まずご自分が勉強を始めてみてはいかがでしょう。
発達心理学にはモデリング学習という考え方があります。
子供だけでなく大人も誰かの姿をみて、刺激を受けて真似をしながら成長するということがあります。それがモデリング学習です。ここで使う学習というのは、通常の教科の勉強のことではなくて、今までできなかったことを獲得していくという発達の概念です。
皆さんも、覚えがありませんか?
たとえば知らない町でバスに乗車しようとしたとき。最初に料金を払う場合と、下りるときに払う場合があったり、乗車口が後ろだったり前だったりで戸惑っってsまう。そんなときに、他の人がどうしているかを観察して、「なるほど前から乗って、先に支払いするんだ」と理解することがありますよね。
これがモデリング学習です。簡単にいえば見て真似して覚えるってこと。
子供は親が口癖になるほど伝えた言葉には、心の中で耳栓をしてしまいます。心理学
用語で馴化(じゅんか)と言います。慣れっこになるとなんの刺激にもならないという
ことです。エアコンの送風音が気にならなくなるのと同じですね。
叱りつけても、エアコンの送風音なみとおもうとがっかりです。
じゃあ、どうすればよいか。言葉でなくて態度で勉強は楽しいことだと伝えてあげることです。
なんでもいいです。
フラワーアレンジメントを習う。
フラダンスの教室に通う。
知らなかったジャンルの本を読む。
子供は親の姿勢を通してモデリング学習し、自分も学びたいと真似を始めます。
言葉より、有力に行動変化を起こさせるきっかけになります。
ぜひ、あなたもなにか勉強を始めてください。